ヴァラリウスの魔導書

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進行性胃癌

父は86歳になります。

これまで2度ほど死にかけ兄弟親類縁者が集合したことがあります。ゾンビかと思うほど蘇ってきました。

 

1回目心筋梗塞(15年前くらい)

 何にかの検査で入院中に病院で発作を起こしました。電気パッドでバチバチやるのを生で見たのは初めてです。かなりヤバかったので覚悟をしましたし、親類縁者大集合しました。その後、ペースメーカーを装着してから投薬でトラブルはありませんでした。

 

2回目脳梗塞(8年前くらい)

 脳にでっかい溜ができてしまい手術しました。難易度の高い手術で何らかの障害が残ることを覚悟するように医師から説明を受けていました。結果、奇跡的に何の障害もなく庭仕事をしていましたが、さすがに昨年来より体力が落ちてきたようで、猫とこたつとTVの世界です。最近は認知症が現れてきて話がかみ合わないもどかしさを味わっていました。

今回の進行性胃癌

 12日の昼間に体調を崩し、熱中症も疑われましたが血便があり救急車で搬送されました。13日に胃カメラの検査の結果、進行性胃癌と診断されました。詳しいところは分かりませんが、ステージⅢで全摘出手術に耐えられる体力があるかどうか経過をみることになりました。映像を見ましたが大きな腫瘍でグロテスクでした。私は胃潰瘍を二度経験していますが、せいぜいゴルフボールを大きくした程度で、父のそれは数倍の大きさでした。不思議なことに全く痛がっていなかったことです。ゴルフボールサイズでもかなりの痛みでしたから、痛くない理由が分かりません。今回、腫瘍から出血したようでそれが血便になり、入院してから痛がるようになりました。

今回、ベストは手術に耐えうる体力が戻り、無事手術を経たのち転移もなく戻ってくれることです。手術に耐えられないと判断されたときは抗がん剤と延命治療になると聞きました。母が10年前に骨髄腫で他界しており、残されたのは子供である私たち兄弟です。兄弟で話し合った結果、酷い苦痛が伴う延命治療は遠慮しようということです。意見が割れているのは知らせるかどうか。私は無事手術が終わった時のみ告知しようかと思っています。

父は政治経済には興味がなく、自分は無学で頭もよくないと自認しサラリーマン時代は職人気質で現場主義でした。上司の製造部長に気に入られて引き立てられ、結構幸せな勤め人生活だったと思います。体も達者だったので70歳を過ぎても働いていました。妻である私達の母を先に亡くしたのは痛恨でしたが、それは私達兄弟も同様です。

来年のオリンピックを楽しみにしている父にもう少し寿命をくれないか。母さん。