ヴァラリウスの魔導書

乱読本やアニメ、コミックの紹介

小泉進次郎という政治家

小泉進次郎さんは次のことが表面的に誰もが知るところです。

  1. ハンサムで爽やか
  2. 若く健康的
  3. 4代続く政治家のサラブレッド
  4. 自民党の若手政治家のトップでスター性を持つ
  5. 地元では鉄板の地盤を持つ

å°æ³é²æ¬¡éæ°

政治家としての実績はこれまでさほど目立つものがありませんが、私のツイッターアカウントのFF様達からは、結構厳しい批判的なコメントが見受けられます。私自身が小泉さんに批判的な考え(記したことはありません)であることと、私が特に支持するFF様達はリベラル思考(左右に振り回されず一次ソースで物事の本質を捉える)の方が多いせいかと思います。

 小泉進次郎さんが環境大臣になって最初にしたことが、原発がらみのチョンボです。前環境大臣のメンツを潰し、これから付き合う原子力安全委員会を敵に回し、所管外の経産省の案件に不用意に突っ込んでしまいました。これから環境省での仕事は非常にやりにくくなるでしょうし、パヨちんにも右からも叩かれそうです。

 脱原発を唱える父親譲り(父親は原子力安全神話に騙されたと後出しジャンケンをして、被害者ぶっていますがそれは通らないと思います)で、本人もそういう立場なんでしょう。脱原発を語るなら、代案が絶対に必要です。電気のない社会がありえない以上絶対にです。この場の会見では「再生可能エネルギーを進めていく」「環境に配慮した形を目指したい」程度で逃げるべきでした。

環境大臣の処理水(汚染水ではない)についての発言も、現実的にそれしか手段がないし、実際に他国では普通にされていることへの理解を求めるとは言わないまでも、少しでも勉強して準備していれば、ちゃぶ台返しのような発言にはならなかったはずです。

 

安倍首相の思惑

今回の安倍内閣環境大臣への登用は、菅官房長官の後押しもあったように感じますが、安倍首相からすれば環境大臣は踏み絵大臣で非重要人物扱いのような気がします。手腕を発揮し仕事をこなせれば、それはそれで何ら問題がありません。何せ現政権は脱原発を語っていないので、原発を続けていく上での理解を国民から得れれればよいのです。逆に今回のようにミスやチョンボをしでかすようであれば、いかにスター性があろうとも首相の器ではないことが周知されます。今回のミスは在任中に取り返せないかもしれません。そういった意味では、小泉進次郎氏にとっては最悪のタイミングでの踏み絵外しの大臣ポストだったかもしれません。ポピュリズム的なスタンスでも対応を誤らなければ環境大臣は務まったと思います。相対する経産大臣では脱原発なんて言えっこありませんから、そことの対立を見せればよかったかもしれません。

 

それでも総理大臣になる可能性が高い

今回の一件で左右から小泉進次郎さんは叩かれるでしょう。一発逆転もまず難しいでしょう。安倍内閣では、世耕さんや河野さんのように仕事で結果を残さなければ評価されませんし、逆に結果を残してきた人が上への階段を上っていけます。ただ、小泉進次郎氏は他のライバルに比較すると圧倒的に若いです。今回の逆境の中で何かを学んでほしいと思っています。また、選挙民の大半の情弱層から絶大なる人気があることから、周囲から持ち上げられ神輿の座に座る可能性が高いと思います。

その時に小泉進次郎さんがどこを向いて政治をしてくれるのか、真に日本の国益のためを考えてくれるのか、そこがはなはだ心配なのです。石破氏や小沢氏のような権力欲しかないようなやつではだめです。

小泉進次郎氏の周囲に優秀なスタッフが集められるのか?人材を見抜けるのか?旗印として倒れないか?リーダーの資質はここです。